ぽれぽれな感じで。

~アフリカ(ルワンダ・キガリ)での一人暮らしを中心に~

キリマンジャロ登山本編

ついに東アフリカ周遊旅行の目的の一つ
キリマンジャロ登山に挑戦。

大学のサークル同期、男4人で登ります。
登山完全ビギナーのぼくをはじめとして
みんな富士山よりも高い山は初めて。

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中高時代は運動部でがっつりやってきた
面子なので体力にはそこそこ自信あり。
今日から6日間で5800mの頂上を目指す。

ただぼくは朝から微妙に体調が優れず
念のため風邪薬を服用。
今思えばこのとき既にフラグ出てました。

さて朝8時半に宿を出発。
ハイエースに乗って麓に向かう。
麓ではレジストレーションや登山準備で
2時間くらい時間をつぶす。
1人のビザカードが切れないトラブルも
あったが他のカードで切って解決。
現金で支払う場合は事前に銀行で
払わないといけないので
もしカード切れなかったら
どうなっていたのか考えると恐ろしい。

お猿さんから隠れるように
弁当を食べゆっくり過ごす。

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昼前に登山開始。
一日目はトレッキングコースで
勾配は比較的緩やか。
景色はジャングルで
行ったことないけど屋久島みたい。
徐々に低木になり景色の変化も面白い。

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わいわい話しながらゆっくり登る。
ガイドは積極的にゆっくり歩き
休憩を取りたいと言えば取れる。

5時間くらい歩いてキャンプ場に到着。
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本格的なキャンプでテンションが上がる。

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タオルをお湯で濡らして汗をぬぐい
軽食からのごはん。

スープから始まり
ご飯や芋などの主食系、
野菜の煮たやつ、
フルーツなどのデザート。
飲み物は紅茶、コーヒー、ミロなど。
まぁ山でこれだけ食べられれば大満足。
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暗くなってくると結構冷えてくる。
血中酸素濃度と心拍数を計り
体調の聞き取り調査。
朝は体調悪めだったけど、特に問題なし。
血中酸素濃度が60%台だと高山病。
この時点では85%くらい。
そこそこ疲れたので、寝袋で熟睡。
一日目は順調に終了。

さて二日目。
朝起きると少し吐き気を覚える。
血中酸素濃度をはかると異常なし。
朝飯を食べたら治った。

景色はだいぶ低木や藻などが増えてきて
高い山に挑戦している感じが出てくる。
岩場や洞窟などがありそれも楽しい。
歩くこと6時間。心地よい疲労感。

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二日目夜のキャンプ場に到着。
もうこの時点で3900m。富士山越え。
登るべき山頂も真近に見えてきて
テンションが上がる。

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食後にまた体調チェック。
とくに異常なし。

寝袋に入って1時ごろに
激しい頭痛で目が覚める。
深呼吸したり水分取ったりすると
だいぶ楽になったが、あまり眠れず。

さて三日目。依然として頭痛がする。
血中酸素濃度を計ると
70%後半と少し低下したものの異常なし。
痛み止めを飲んで登山開始。

腰よりも高い木々はほとんどなく
荒野をひたすら歩く。
行ったことないけど、チベットっぽい。

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1日目、2日目は他の団体よりも出発が遅く
到着もいつも最後だったので
自分たちのペースは遅いと思っていたが
この日は同じタイミングで出発。
意外と自分たちのペースは早かったみたい。
みんな疲れてきて会話も減ってくる。

今日は4600mのラバタワーまで登る。
ぼくは頭痛がひどくて休憩では倒れ込む。
もう気合いで登る。

高山病が原因であろうから
水分をこまめにとり
呼吸を深めにして進む。
ラバタワーでランチボックスを食べて
少し休憩。
せっかく登ったのに
次のキャンプ場に向けて山を下っていく。

山を下るのは結構難しい。
自然とペースは早くなって
滑ることも増えてきた。
ストックを使って負担を減らし下るも
下る衝撃で頭痛がさらにひどくなる。

ただ景色は壮大。
ジュラシックパークの世界にいるみたい。

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本日は早めにキャンプ場に到着。
計6時間。頭痛がひどかったので
夕飯まで寝ることに。

すると激しい悪寒に震えが止まらない。
立ち上がるのもやっとの思い。
夕食前に血中酸素濃度を計ると
60%台後半、心拍数も高い。
体温を測るとなんと39.8℃。

はい、オワッターって感じでした。
たぶんマラリアだと思うと伝えると、
ガイドいわく一度4600mに登っているので
このキャンプ場で熱が出るのは
良くあることらしい。
一晩寝て体が順応すれば
大丈夫だということ。
少し希望が見えてが、食欲はない。
食欲がないぼくのために
フルーツを切ってくれる。
仲間いわくこの時点で唇の色が
相当やばかったらしい。

早めに寝袋に入るもまったく眠れず。
熱と悪寒の繰り返し。
頭は割れそうなほど痛い。
咳も出てきて瀕死状態。

順応することなく
というか順調に悪化して夜が明ける。
もはや一人で立つことができない笑
意識もぼんやりとしている。
下山するみたいなこと言ってるけど
よく聞こえない。
あーーー死ぬかもしれんと
かすかに思いました。

次回は予定より2日早いですが
キリマンジャロ下山編です。