ぽれぽれな感じで。

~アフリカ(ルワンダ・キガリ)での一人暮らしを中心に~

アフリカの空が高く澄み渡る理由

日本は秋真っ盛りですかね。秋の味覚うらやましい限りです。

秋といえば、高く澄み渡った空が特徴的。
でもアフリカの空はもっと高く澄み渡っています!!
とにかく青くて、広くて、高くて、開放的な気分になれる。
小さいことを気にしても仕方がないかー、ぽれぽれな感じでいこうと思える。
そんな魅力的なアフリカの空に隠された秘密を解き明かします。
説明が少し専門的なので下の方に理科のお勉強つけときました。

「空」のきれいさに関係するのは乾燥度や気温、対流圏の厚さなどなど。
「空の透明度」が高いのは、あんまり人間が住んでいなくて、
めっちゃ乾燥している砂漠地帯やめっちゃ寒くて水蒸気が水や氷になる寒冷地帯
たしかに星がきれいと言われる場所は砂漠とか北欧のイメージありますね。

東アフリカは「空の透明度」で言えば、まぁまぁです(笑)
そもそも赤道付近で対流圏が高いので、水蒸気や塵に当たる確率は高め。
雨季では亜熱帯低気圧やモンスーンの影響で湿潤な空気が流れ込む。
大気汚染は先進国やバリバリの発展途上国ほどではないけど
家庭で石炭などを多く使用している結果、イメージよりは空気がきれいじゃない。
砂漠地帯や北欧などと比べてしまうと微妙だけど
乾季の間は比較的「空の透明度」は高めです。

東アフリカの空の特徴をまとめると、やはり赤道付近であることから空が高い!
空の透明度もそこそこで、周囲に高い建物もないのでワイド。

赤道付近の砂漠だと雲がほとんどなくて、空の高さは実感できなそう。
北欧だとそもそも日照時間が少ない。色も濃い青いでちょっと暗め。
総合的に見ると、東アフリカの空はやっぱり、高く澄み渡っていそうです。
ちなみに夕焼けは赤道付近で対流圏の範囲が高いから、より赤く見える。

青空の下で日向ぼっこをするだけでも、アフリカに来る価値はあります!!
ぜひ一生に一度は来てみてください。写真には写しきれない価値があります。
(写真撮ろうと思ったけど、今日は珍しく曇ってたのでまた今度 笑)

◇理科のお勉強◇

「空」に関する前提知識。
ちょい長いので、理科をしっかり勉強してきた人は飛ばしてください!

①空はなぜ青いのか!?
太陽の光が大気の中の酸素分子や窒素分子に当たると青系の光は拡散。
赤系の光はそのまま直線で届くので全体的に青く見える。

空が青くなるためには、「太陽の光」と「大気」が必要です。
だから「太陽の光」がない夜の空や、「大気」がない月の空も暗闇になる。

また空は青空や夕焼けなど色も違いますよね。これは「光の波長」が原因。
可視光線の波長の中で短いのは青系、長いのは赤系。
しかも波長の短い光ほど小さな粒子に当たると弾けて色んな方向に広がる。

夕方になると、太陽の光は斜めから入ることで、通る大気が厚くなる。
すると青系の光は弾けすぎて届かず、赤系の光だけが届くことで夕焼けに。
高い山に登ったり、飛行機に乗ったりして眺める空は地表よりも濃い青に。
つまり「太陽の光」や「大気」の質や量が変われば、空の色も変わる。

②きれいな青空や夕焼けを妨げるやつら
空が澄み渡っている状態、「空の透明度」が高い状態を妨げるのは、
比較的大きい粒子である塵や水蒸気。
これらの大きな粒子は青系の色も赤系の色も弾けさせる。
すると色んな光の色が混ざり、白っぽくなる。
雲は水蒸気の塊なので、真っ白。
台風の後に空がきれいなのは上空の塵を吹っ飛ばすから。
秋空がきれいなのは大陸育ちの高気圧に覆われ、良く晴れて乾燥してるから。
また夏に生えた草のおかげで砂埃も舞い上がりにくい。

③そもそも空の高さが違う!?
実は場所によって空の高さは違う。
「空」とは大気の中でも対流圏という地表から最も近い層のこと。
この対流圏は大気の重量の80%を占め、気象現象はこの層の内部で起こる。
つまりこの対流圏が高ければ、雲はより高くにできて、空も高く見える。
この対流圏の高さは地表の温度などによって異なる。
だから赤道付近では約17km、両極付近では6kmほど。
日本でも夏と冬では対流圏の高さは違ってくる。