混ぜて、混ぜられ、いいキムチ
ルワンダは乾季から雨季へ。
激しい雨で、家の屋根が壊れないか心配なこの頃です。
先週は「キムチ」を作りました!
ルワンダではキムチ売ってないので食べたかったら作るしかない。
キムチはご存じ朝鮮半島を代表する食べ物。もはや日本の食卓でも常連。
日本でキムチがよく食べられ始めたのは90年代と比較的最近らしい。へぇー。
朝鮮半島では越冬用に大量のキムチを漬ける「キムジャン文化」があります。
なんと無形文化遺産。「良いキムチを作れる女性は良い妻になれる」らしい。
一方で、韓国の65%の人はキムチの作り方を知らないというデータもある。
和食もそうだけど、伝統を受け継いでいくのは大変ですね。
◇キムチの材料◇
ほとんどの材料はルワンダで調達できるものを使用。
各材料の分量は味を見ながら入れたので分からない(笑)
他のサイトを参照してみて下さい!
・野菜(白菜、大根、人参、ねぎ、きゅうり)
・りんご
・ニンニク
・生姜
・米粉
・出汁の素
・パッションフルーツのシロップ
・魚醤
・アミ
・塩
・唐辛子(韓国産と中国産を半分ずつ)
◇キムチの作り方◇
白菜を塩漬けにすることで、柔らかく、また余分な水分を出す。
置き石をして半日程度寝かしたけど思ったよりも柔らかくならなかった。
塩の量が足りなかったか、塗り方が悪かったのかな。
キムチは乳酸菌による発酵食品で、発酵によって深みのある味になる。
でも日本の市販のキムチはこの乳酸菌発酵させずに
塩漬けした白菜に唐辛子などを塗っているだけのものが多い。
知らなかった。ますます本場のキムチが食べてみたい。
その乳酸菌発酵を促すのがキムチ糊。キムチの味の決め手。
出汁の中に米粉を溶きいれて煮詰める。
パッションフルーツのシロップを入れて冷ます。
代わりにハチミツや砂糖を入れてもオッケー。
残りの野菜は千切りに、生姜やニンニクはすりおろし。
先ほどのキムチ糊とその他調味料たちをバケツにぶち込んで混ぜる。
この工程から一気にキムチの香りがしてくる。
味見をするたびに、辛さでだんだん分からなくなってくる(笑)
塩気を出すために魚醤とアミ、甘味を出すためにシロップを結構加えた。
ただ辛いだけの物体が、段々とキムチに近づいていくのは大興奮。
混ぜ合たものを「おいしくなれー」という気持ちで白菜に塗り込む。
見かけにもおいしそうなキムチが出来上がる。
泥んこ遊びみたいに、実際に手で混ぜたりするのはすごく楽しい。
密閉して発酵させていく。
発酵度合いに従って味が変わっていくのを楽しめるのも手作りならでは。
◇まとめ◇
キムチって奥深い!
元々はただの野菜の塩漬けだったキムチは1000年以上受け継がれ
歴史とともに乳酸菌発酵や唐辛子など工夫を加え、天候まで気にして作られる。
材料や工程を工夫して2回、3回と作りたいなと思わせてくれる食べ物。
まさに文化を感じる。韓国行きたい。良いキムチを作れる韓国の奥さんがほしい。
「人生の豊かさ」って何か?
スーパーでキムチをいつでも買える状態であればたぶん自分で作らない。
それだとキムチの奥深さも知らず、韓国の女の子と盛り上がるネタもなかった。
もちろん物質的豊かさはすごい幸せでうらやましいし、
キムチが買える状態でもキムチを自分で作ってみようと思う人もいると思うけど、
やっぱり自分で何かやってみる、足りない状態を補おうために頭で考える機会は
減りがちだと思うし、仕事だけじゃなくて生活の中にそれがあるのは
とっても人生を豊かにすると思う。
日本のちょー便利な社会に慣れているからこそ
途上国の生活はちょー不便に感じてそのギャップを人生の豊かさに変えられる。
日本人に生まれて良かったし、アフリカで生活できて良かったと思える一つです。