ぽれぽれな感じで。

~アフリカ(ルワンダ・キガリ)での一人暮らしを中心に~

ひょんなアドバイスからやぎパーティー

以前ルワンダで本格キムチを手作りしました。
そのキムチを使って、定番の豚キムチを食べたい!!
でも豚肉は都会に行かないと肉屋で売ってなくて悩んでいたら
アフリカなら「やぎキムチ」がいいんじゃないかとアドバイスが。
やぎキムチ以外のキムチ料理記事はこちら。

たしかに東アフリカでは牛肉、鶏肉に次いでやぎ肉。
バーなどに行くと必ずやぎ肉のブルシェットがある。

さっそくやぎ肉を求めて肉屋に。
「やぎ500g買いたいんだけど。」
「やぎはばら売りしてないよ。一頭なら売れるよ。28000RWF(約4000円)。」

たけぇー。コスパは良さそうだけど冷蔵庫ないし一頭は食いきれない。
というかそもそも一頭買っても屠殺してさばくとかハードル高すぎる。
「うしキムチ」や「とりキムチ」ではなく「やぎキムチ」を食べたい気分。
バーでやぎ肉を頼んで付け合わせで食べるのもなんか負けた気がする。
くそー、難儀なアドバイスくれやがって(笑)

同僚にこの話をすると「俺が食べてやるよ、金は出さねぇけど」と。
その言い草には若干イラッときたけど(笑)たしかにいい考えかもしれない。
まずは庭つきの家を持ってるやつをやぎ肉で釣る。
次に前に屠殺現場で働いてたやつをやぎ肉で釣る。
最後に調理の準備要員に何人かをやぎ肉で釣る。
吉備団子ではなくやぎ肉でチーム桃太郎を結成。

節約ばっかりしてても人生つまらん。
新鮮なやぎキムチが食べられて、わいわいできるなら金の使いどころじゃ。

仕事終わりにやぎを連れて男7人チーム桃太郎集結。
屠殺担当のムタワゼが慣れた手つきでやぎをさばく。
さすがに公共の場にしてはグロいので早送り。
臭いで若干気持ち悪くなったけど、すごいアフリカっぽくてわくわく。
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まず投資家のぼくが焼けた吉備団子、いややぎ肉を味見。衝撃的にうまい。
普段バーで食べるやぎ肉は結構固いけど、さばきたてはめちゃくちゃ柔らかい。
しかも肉のうまみをすごい感じる。写真はぶれたけどやぎキムチも完成。
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野菜と肉の組み合わせはなぜこうもおいしいのか。ビールも片手に最高!!
キムチは予想通りルワンダ人には不人気。
お腹いっぱいになったチーム桃太郎はそれぞれ余ったやぎ肉をお土産に解散。

ルワンダでの一人暮らしではあんまり肉を食べない。
野菜に比べて高いし、準備や後処理が少し面倒、お腹壊しそうとの理由から。
でも一週間に一回は無性に肉が食べたくなる。
栄養素的には植物性タンパク質とか他の野菜とかで補えるから
肉を食べる必要性はないらしいけど、やっぱり食べたくなる。

屠殺を見てかわいそうだなとか残酷だなと思って肉食べないとか
言ってたら食べられるものなくなって死んじゃう。
野菜とかも子孫残すために生まれてきたのに収穫されちゃうのかわいそう。
じゃあ屠殺とかそういう部分を見ないけど食べるっていうのも
なんか違う気がする。

完全にエゴなんだけど残酷さと向き合い、感謝を忘れずに
おいしくいただく生き方をしていきたいなと思いました。
それにしてもやぎキムチおいしかった。いいお金の使い方でした。
あとアドバイスありがとう(笑)