ぽれぽれな感じで。

~アフリカ(ルワンダ・キガリ)での一人暮らしを中心に~

ヌーディストビーチと神様と人間

日本はもうだいぶ寒いんでしょうか。
ルワンダも最近冷えます。朝方は気温18度くらいですね。
全然暖かいじゃんというツッコミが飛んできそうですが。

世界中大体どこでも盛り上がる話のネタとして
下ネタ、異性ネタ、お酒失敗ネタとかあるけど
個人的には宗教ネタも好きです。

日本人の多くは無宗教。
でも神様の存在を信じてないわけでもないわけでもない的な曖昧な感じ。
どちらかといえば多神教な感覚だったり
色んな宗教が生活や行事の中にミックスされていて他文化から見れば不思議。
掴みは十分です。

ここルワンダでは大体がキリスト教、イスラム教徒もちらほら。
どちらにしても一神教なので、ぼくとは宗教観は違う感覚がしてます。
でも同じキリスト教でも時々意見の相違が出てくる時があってそれが面白い。
そんな問答の一つを紹介!!

今回の問答のきっかけはヌーディストビーチ。
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※登場人物
 ぼ・・・ぼく
 ケ・・・キリスト教徒のケニア人おじちゃん
 ル・・・キリスト教徒のルワンダ人若者
 イ・・・イスラム教徒のルワンダ人若者

ぼ「あーそろそろ海が見たいな」
ケ「ケニアのモンバサビーチが世界一だよ」
ぼ「モンバサビーチ行ってみたい!
  ヌーディストビーチって聞いたけどほんと?」
ケ「ヌーディストビーチもあるけど、あれは野蛮だ」
ぼ「なぜに野蛮?ww」
ケ「服を着ないのは野獣だ。
  知ってるか?人間はイブとアダムから(省略)禁断の果実を食べて
  恥を知って体の一部を隠すようになったんだ。
  だから服を着ないものは恥を知らない。
  イブとアダムの子孫である人間でない。
  あれは動物のすることだ。」
ル「それは違う。ヌーディストビーチはとっても人間らしいんだよ。
  神様は生まれたままの姿の人間を創造してそもそも恥は知らなった。
  服も着てなかった。だからヌーディストビーチの人はイノセントで
  本来の人間の姿に近いんだよ。」
ケ「それは間違ってるね。
すべての人間はアダムとイブの子孫で恥を知っている。
  そもそも裸のままなんて猿と同じじゃないか。
   神様は自分の姿を似せて人間を
  創造したんだぞ。」
ル「たしかに人間は特別な存在だけど、特別なのは姿形じゃない。心だ。
  神様はイノセントで、神様をまねて作られた人間もまたイノセントで
  人間本来のイノセントを否定することは神様のイノセントを
  否定することだ。」
イ「女性が何も身に着けずに肌を露出するのはあり得ない。
  神様はそんなことは許さない。それこそ神様を否定することだ」
ケ「お前はどう思うのか?」
ぼ「うーん、着飾らない生まれたままの姿ってことでは人間らしいかな。
  てか人間も動物の一部だし。人間がイノセントだとも思わないけどね。」
ケ「いやいや神様は人間を特別な存在に作って獣とは違うんだ。」
ぼ「チンパンジーと人間のDNAは99%一致するらしいよ。」
ケ・ル・イ「・・・」

今回のテーマは「人間らしさとは?」でした。
アダムとイブの子孫である存在。 
神様の特別な造形物であり動物とは異なる存在。
神様にもっとも近い存在。
神様の決めたルールを順守する存在。
ぼく以外の彼らは「人間らしさ」について正しさは別として
一定の考えを持ってる。
一方でぼくは「人間らしさ」は、うーん、よくわからない。
神様との対比。
動物との対比。
機械との対比。
人間の本来とねじ曲がった存在の対比。
いまいちちゃんとした答えが持てない。
人間って何なんですかね?(笑)
それは置いといて海鮮物が食べたい。
そしてよこしまな気持ちからヌーディストビーチに行ってみたい。
これは一体人間らしい考えなんでしょうか?