ぽれぽれな感じで。

~アフリカ(ルワンダ・キガリ)での一人暮らしを中心に~

日本でも使えるかも!?アフリカ流節水術

ルワンダでの一人暮らしを通して実感するのは水の大切さ。
日本では1人当たり1週間で1500~2000ℓの水を使う一方で、
ルワンダの生活では飲み水も含めると1週間で120~170ℓしか使わない。
"1ℓ for 10ℓ"によると、マリの家庭で1人が1日に使う水の量は約20ℓ。
これは文化的に衛生的に暮らすために必要な最低限必要な量。
これ以下だと体や食器を洗えずに異臭がしたリ病原菌に晒される。

気候、生活や食習慣が違うので、そのまま日本に当てはめるのは雑ですが
日本でも実践できるものを中心にアフリカ流節水術を紹介します。

◇生活用水の内訳◇

まずは日本とルワンダでの生活用水の内訳を比較しよう。
f:id:afronabe:20151022003346p:plain:w300 ルワンダのマイライフ
f:id:afronabe:20151022010034p:plain:w300 日本(東京都水道局調べ2006年度)
ルワンダでも日本でも最も使用量が多いのはトイレ。
大きく差が出たのは風呂と洗濯。
日本は湿気が多くて汗かきやすく、湯船に浸かる習慣があることが大きそう。
ルワンダは年中温暖なので洗濯物の量はたしかに少なくなるな。

◇トイレの節水術◇

レバーで流すと1回当たり6~8ℓも水を使う。
しかし回数を抑えることは健康に悪いし、流さないのは臭いや衛生的によくない。
そこでバケツに水を貯めて直接流すことで節水。小の場合は1ℓ、大の場合は2ℓ。
ポイントは一気に水を流すこと。
アフリカでは地面に穴をあけ、その上に土台と小屋を建てた「ぼっとんトイレ」を
よく見かけます。水を流さなくていいのでめちゃくちゃ節水になる。
これは臭いもきつく、衛生的じゃないのでお勧めできない(笑)

◇炊事の節水術◇

炊事では食材や食器類の洗浄に使う水を節水。
ポイントは流水ではなく水を貯めてリユースすること。
洗剤で汚れを落とした食器をバケツの水にくぐらせて泡を落とす。
1人分であれば3ℓあれば十分です。

◇洗濯の節水術◇

洗濯のポイントはバケツを使って手洗い。
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水の使用量が少ない斜め式ドラム洗濯機でも6kg洗うのに約70ℓ。
バケツを利用して洗うと1週間分の洗濯物も8ℓあれば十分。
寒い地域だと手洗いはしんどいけど、ルワンダの気候だと冷たさが気持ちいい。

◇風呂の節水術◇

シャワーも流水で洗うと大量に使うのでバケツに水を貯めてリユース。
バケツの水を体に流すのではなく、バケツの上で水をすくって洗う。
普段は5ℓ。切羽つまってくると2ℓで全身いける。
ポイントは初めて流す水は泡が多いのでバケツに戻さないこと。

◇まとめ◇

バケツを買いましょう(笑)
基本的には流水ではなく、貯めた水をリユースすることでかなり節約できます。
水道代の料金で言えば年間で数千円の節約にしかならないけれど、
21世紀を生きる人間にとっては普段から限られた資源を大切に使うことは大事。
まぁここまで節水することはないけど、今の水量を半分にするのは無理ではない。
自分の生活を最低限の視点から見直すと心持も変わってくるかもー。